19日より王位戦第4局が佐賀県唐津市にて始まりました。
藤井王位と渡辺九段の対局行方が気になるところですね。
さて、今回はマリッジリング修理のご紹介です。
石が外れて失くしてしまいそうで7、8年間ほど着用できないまま
保管していたダイヤモンドリングをお持ちいただきました。
確認したところ、石座とダイヤモンドの隙間ができており
グラグラと揺れており、確かに今にも外れそうな状態でした。
↓before【修理前】
購入当初は毎日愛用していたそうですが
ひとつの爪でふたつのダイヤを固定する「共有爪」で留まっている
繊細なデザインということもあり
日常生活でぶつかったりといったちょっとした衝撃が
積み重なることで少しずつ変形していまったようです。
以前、他店で留直し修理をされたそうですが、使用しているうちにまた揺れてきたとのこと。
↓before【修理前】
長年着用しないまま保管されていたダイヤモンドリングですが
亡きご主人と選んだ思入れのある大切な結婚指輪とのことで
これから再びご愛用いただけるように石留直しをいたしました。
↓before【修理途中段階】
揺れているダイヤをただ留め直すだけでは、また揺れての繰り返しになるため
耐久性向上のため、プラチナの爪自体も補強することに。
補強の加工をするため一旦ダイヤモンドを外す必要がありますので
ダイヤモンドが割れないように丁寧に取り外した後、洗浄いたしました。
そして、爪補強と再石留が完了したマリッジリングがこちらです。
↓After【修理後】
爪の補強と再石留めと同時に、リング全体も新品仕上げいたしました。
修理前には見えていた石座とダイヤとの隙間もなく、しっかりと固定されています。
爪の補強はデザインを考慮しながら修理していきますので
デザインが崩れることなく元の形が蘇りました。
↓After【修理後】
通常、天然石が石留されたジュエリーには、素材(金種)や石目(カラット数)を表す刻印がされています。
以前修理に出した際に消えてしまっていたようでしたので
今回、素材の分析とダイヤモンドの総重量(カラット数)を計測し、
正確な刻印も追加いたしましたので品質保証も保たれています。
↓After【修理後】
打ち合わせ当初はリフォームも考えられていたお客様。
今の自分にとってのベストな選択を考えた時に
リフォームして新たなデザインにするより
ご主人と一緒に選んだ指輪と生活していた日々を感じていたいとのことでした。
購入当時のように美しさが戻っ結婚指輪を大事そうに見つめる表情から
ご主人との思い出が詰まった大切な存在であるのを感じました。
B様、この度は修理をご依頼いただきましてありがとうございました。
文責 椛島
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