日中の日差しの強さに、まだまだ汗ばむ日が続いていますね。
しかし夜になればひんやりとした夜風が身体を冷やしてしまいそうです。
これからは冷え込む一方となりますので、皆様お体に気を付けてお過ごしください。
さて、今回は煙管修理のご紹介です。
こちらは、東京から郵送にて送っていただいた煙管の最初の状態です。
火皿にいくつか穴が開いてしまっており、それを埋めて欲しいというご依頼でした。
長年使われてきたことによる火皿の劣化によって、皿が欠けている状態だったので
レーザー溶接による穴埋め加工を試してみることに。
火皿の部位のみシルバー製だったのですが、
雁首が竹でできている羅宇から取り外すのが難しく、火を当てる加工はできませんでした。
その為、1度ご納品した後にお客様が再度使用された際、溶接した部分が取れてしまい
再び火皿が欠けてしまったと、再度ご郵送くださいました。
火皿の消耗が激しく薄くなっていたのもあり、職人によって火皿を作り直すことに。
雁首と羅宇を取り外した状態で受け取り、シルバーにて新しくお作りいたしました。
火を当て、ロー付けにてしっかり火皿の取付を行いました。
真鍮部分も磨き上げ、これからまた愛用して頂けるよう綺麗に修理いたしました。
煙管(きせる)という珍しい品を修理させていただく機会はそう無いため
新たな経験値を得るとともに、勉強をさせていただきました。
S様、この度は修理のご依頼をいただきましてありがとうございました。
文責 山口
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