手首周りのアクセサリーとして年代問わず身に着けられているバングル。
今回はその修理と調整についてご紹介いたします。
ネイティブアメリカンジュエリーや、ハワイアンジュエリー等に代表される洋彫りが入ったデザインなど
種類が豊富でお洒落なアイテムが沢山あります。
留金具が無いため、さっと身に着けられる手軽なアクセサリーなのですが
手首周りとバングルのカーブ・開口部のサイズが合っていない場合、
着脱時にバングル本体を絞めたり緩めたりしているとヒビや折れの原因になります。
シルバーなどの金属は、一部の薄い部分や構造的に弱い部分から金属疲労を起こしてしまいます。
本体を変形させなければ金属疲労も起きません。
ヒビや折れが生じてしまっても、ほとんどの場合当店では修理が可能です。
まずは折れた箇所を溶剤でロー付けします。
ただ切断面やひび割れ部分を溶接しただけでは強度が出ないため、また同じ所から折れてしまうことも。
それを防ぐために、バングル修理の際には背面にプレートを一枚貼り付ける
補強方法を行う場合もありますが、手首の内側に段差がついてしまい着け心地に影響することも。
また、見た目のデザイン性も崩れてしまうため、当店では板張りの手法を使わず補強し修理いたします。
ですが、補強したと言ってもまた金属疲労を起こしてしまうと意味がありません。
なのでバングルを着脱時に開閉しなくてよくなるよう、今度はサイズの調整をいたします。
アクセサリーショップで良く売られているのを見かけるので
バングルはある程度サイズの自由が利くと思われがちです。
ですが本来、バングルは本来指輪と同じように手首に対して“適したサイズ”があります。
金属疲労の原因はそもそもバングルがご自身の手首に合っていないことが原因です。
そのため、折れの修理をご依頼を受けた際には尺骨前後の手首輪周りの長さ
手首の厚みをお伺いしてバングルの長さやカーブの形状調整、開口部分の広さを調節いたします。
ご自身の手首にしっかりとサイズを合わせる事で
修理前よりももっと身に着けやすく、そして永くお使いいただけるバングルになりました。
文責 山口
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